会社経営の方がお金を借りやすい

個人経営の方が個人=経営主体と仕組みがシンプルなのに、起業する方の多くはなぜわざわざ複雑な仕組みの会社経営を選択するのでしょうか。
以前は、株式会社の設立には資本金を1,000万円用意することか必要とされましたが、会社法の改正により資本金1円でも株式会社が設立できるようになりました。
この改正により、気軽に株式会社の設立を選択することができるようになったのです。そして会社経営には、個人経営にはないメリットがあります。

POINT3 会社経営の方がお金を借りやすい

起業家の皆さんが銀行に融資を申し込んでも、銀行がリスクを負って貸してくれることはないと思った方がいいでしょう。信用保証協会など公的機関の保証を受けて、銀行に融資をしてもらうのが一般的です。
信用保証協会の保証を受けるにあたって、個人経営の場合と会社経営の場合では、連帯保証人の取り扱いに大きな違いがあります。

●会社経営の場合
会社の代表者が連帯保証人となれる。

 

●個人経営の場合
事業経営の関係者(事業承継者、文はそれに準ずる方等)になってもらう必要がある。(無担保無保証人の扱いの融資を除く)

会社経営の場合、会社の社長が連帯保証人になることで保証を受けることができますが、個人経営の場合、家族や第三者に連帯保証人になってもらう必要があります。
借金を返せなくなったときに、大きな債務を負うことになる保証人に、なってくれる人はなかなかいませんし、簡単に頼めることでもありません。
会社経営の場合、代表者の保証で済むので、個人経営に比べてお金を借りやすいということになります。
これ以外にも、会社経営には、エンジェルなど投資家から出資をしてもらうことができます。株式会社では責任の範囲が出資額に限られているなど、個人経営に比べて良い点があります。

参考:起業したらまっさきに読む経理の本(笠原清明著)
   株式会社インプレスコミュニケーションズ

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