最終的に税金は減らない期ズレは最低限に抑える

保険に代表される節税商品はそのすべてが期ズレであるという解説をしました。期ズレはいつかは取り戻されます。一時に多額の経費を計上できるのはとても魅力的ですが、最終的に税金は1円も減っていません。もちろん、期ズレには期ズレのメリットもあります。
期ズレのメリットとデメリットを確認していきましょう。

●期ズレのメリット

まず、期ズレのメリットについてです。次の2つが挙げられます。

  1. 保険などを使えば、多額の経費を計上することができる
  2. 当期の税率を下げられる可能性がある

やはり、目先の税金を減らせるという点が精神衛生上よいと思います。必要な経費や資産の購入であれば先取りしてしまってもよいでしょう。ただし、先取りしてもよいかどうかは入念に検証してください。
また法人税の税率は、課税所得800万円以下については15%、それを超えると23.2%になります。そのため、期ズレを利用して課税所得を800万円以下に抑えることができれば、低い税率で納税することができます。

●期ズレのデメリット

続いて、期ズレのデメリットは次の3つが挙げられます。

  1. 最終的には1円の税金も減らすことができない
  2. 税務調査時に印象が悪くなる可能性もある
  3. 資金繰りが悪くなる

期ズレは将来取り戻されるので、支払う税金は期ズレを取っても取らなくても同じです。無理に期ズレを取りにいくのはおすすめできません。また払った金額以上に税金が少なくなることはないので、結果として資金繰りは悪化します。資金繰りをよくするための節税のはずが、かえって資金繰りを悪化させていたのでは本末転倒です。

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インボイス制度(適格請求書等保存方式)2023年10月1日開始

令和5年(2023年)10月1日から、消費税の仕入税額控除の方式としてインボイス制度が開始されます。適格請求書(インボイス)を発行できるのは、「適格請求書発行事業者」に限られ、この「適格請求書発行事業者」になるためには、登録申請書を提出し、登録を受ける必要があります。

  • 適格請求書(インボイス)とは
    売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額等を伝えるものです。
    具体的には、現行の「区分記載請求書」に「登録番号」、「適用税率」及び「消費税額等」の記載が追加された書類やデータをいいます。
  • インボイス制度とは
    <売手側>
     売手である登録事業者は、買手である取引相手(課税事業者)から求められたときは、インボイスを交付しなければなりません(また、交付したインボイスの写しを保存しておく必要があります)。
    <買手側>
     買手は仕入税額控除の適用を受けるために、原則として、取引相手(売手)である登録事業者から交付を受けたインボイス(※)の保存等が必要となります。
    ※買手は、自らが作成した仕入明細書等のうち、一定の事項(インボイスに記載が必要な事項)が記載され取引相手の確認を受けたものを保存することで、仕入税額控除の適用を受けることもできます。

■参考書籍■
【新版】本当使える節税の本(社長、そんな節税ではあとがコワイです!)
冨田健太郎/葛西安寿 箸
株式会社自由国民社 発行

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営業時間 : 9:30〜18:00《土日祝休日》

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

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