総勘定元帳の付け方①

総勘定元帳の付け方に入る前に会社で行われた取引は、先ず現金出納帳、預金出納帳、得意先元帳、仕入先元帳といったた補助簿に記入します。
次に簿記の考え方に従った形式、つまり資産・負債・資本・収益・費用の増減に書き換えます。そして勘定科目に分類した上で、仕訳伝票の借方欄、貸方欄に記入をします。

総勘定元帳は、一言で言えば勘定科目ごとに取引をまとめた帳簿ということができます。総勘定元帳のフォームは、補助簿つまり現金出納帳や預金出納帳、得意先元帳、仕入先元帳とほとんど同じです。両者の相違点は、補助簿が預金口座や得意先、仕入先ごとに帳簿を作成するのに対 し、総勘定元帳は勘定科目ごとに作成するだけです。
総勘定元帳の記入は、仕訳伝票の記載内容を参考に行います。仕訳伝票は、取引を総勘定元帳に記入するための指示書のような書類で、総勘定元帳を記入するのに必要事項が全部記載されています。記入の作業は、仕訳伝票の指示に従ってその内容を総勘定元帳に転記していきます。
総勘定元帳の記入は、仕訳伝票の作成に比べると本当に簡単です。

仕訳伝票

借方摘要貸方
勘定科目金額勘定科目金額
交通費380電車賃の支払い現金380
     
     
合計380 合計380

次に総勘定元帳に取引を指示に従って記入します。なお貸方金額欄と差引残高欄の間には、差引残高の金額が借方である場合には「借」を貸方である場合には「貸」と記入します。現金勘定を例にとって自裁に記入例をご紹介します。

総勘定元帳(現金勘定)

日付相手勘定摘要借方金額貸方金額貸・借差引金額
R3.3.16普通預金普通預金から現金引き出し50,000 50,000
R3.3.29交通費電車賃 38049,620
       
       

総勘定元帳(交通費勘定)

日付相手勘定摘要借方金額貸方金額貸・借差引金額
R3.3.29交通費電車賃380 380
       
       

当事務所では、会計ソフトの導入支援を行っています。
会計ソフトで入力なんて不安と思われる方もいらっしゃると思いますが当事務所でしっかりとサポートしますので安心してください。
実際会計ソフトを導入された方のほとんどが、ソフトを導入して良かったとおっしゃっています。

改正電子帳簿保存法は2022年1月に施行

電子帳簿保存法とは、国税に関する帳簿や書類(国税関連帳簿書類)を電磁的記録(電子データ)等により、保存する時の方法について定めた法律です。

令和3年度税制改正では、電子帳簿保存法の大幅見直しが行われました。
事前申請の廃止やタイムスタンプ要件の見直し等の要件緩和が実施されるだけでなく、令和4年1月1日以後、電子取引は電子による保存が義務化となりました。これは、事業規模に係わらず企業・個人事業主が対象となります。
対応すべき範囲は想像以上に広く、早急な対策が必要です。

2021年12月10日、令和4年度税制改正大綱において、2022年1月1日に施行される改正電子帳簿保存法で「電子取引の取引情報に係る電磁的記録(PDFファイル等)」の出力書面による保存が認められないこととなっていた取り扱いを緩和する方針が示されました。
2023年(令和5年)12月31日までの2年間は、一定の要件下で引き続き電子取引を紙で保存することができるように経過措置を講ずるとのことです。
なお、一定の要件下とは、
  • 当該電子取引の取引情報を、電子帳簿保存法第7条が定める保存要件に従って保存をすることができなかったことについて、やむを得ない事情があると認められること
    そして
  • 出力書面によって適切に保存していること(質問検査権に基づく書面の提示または提出の求めに応じられるようにしていること)
とされています。

参考:起業したらまっさきに読む経理の本(笠原清明著)
   株式会社インプレスコミュニケーションズ

お問合せ・ご相談はこちらからどうぞ

045-869-0337

営業時間 : 9:30〜18:00《土日祝休日》

この記事を書いた人